リハビリテーション科
概要
早期回復を目指し、患者様の実生活に即したリハビリテーションを提供します。
リハビリテーション科は現在、理学療法士17名、助手3名で入院・外来・訪問の患者様の対応をしています。
理理学療法士は病気やけがなどで運動機能の障害を持った方を対象に、医師の指示のもと現在の身体の評価、及び身体の動かし方を指導し、患者様の持っている能力を十分に引き出すよう努力しています。
施設基準
- 運動器リハビリテーション Ⅰ
- 脳血管疾患等リハビリテーション Ⅲ
リハビリテーション治療の構成
当院では入院・外来・訪問の、3つのリハビリテーション治療で構成されています。
理学療法士の担当制となっており、患者様一人一人の症状に合わせたリハビリテーションを提供致します。
入院リハビリテーション
- 入院患者様に対しては必要に応じて、日曜、祝日もリハビリテーションを行っています。
- 特に、手術を行った患者様は回復段階に応じたリハビリテーションが予後に大きく影響する為、当院では手術後翌日より早期リハビリテーションを開始します。
- また、入院されていた患者様に関しては、退院後も必要に応じて引き続き外来にてリハビリテーションを継続して行います。
外来リハビリテーション
- 外来の患者様には日・祝日、年末年始を除く、月~土曜日の終日リハビリテーションを行っています。
- 待ち時間を短縮する目的で外来リハビリテーションは予約制となっています。
尚、リハビリの内容などによって予約時間よりも遅れる場合があります。ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
※ 予約制のため、初診の患者様は初診日にはリハビリテーションを受けられませんのでご了承ください。
訪問リハビリテーションについて
- 入院されていた患者様が退院後、通院が困難な場合などに行っています。
(訪問可能な範囲は、当院より2km圏内となっておりますのでご了承ください。) - 患者様の生活状況に合わせたリハビリを専門スタッフが行っております。
対象となる患者様及び疾患
肩、腰、膝などの疼痛により、階段、段差の乗り降りが不自由、ものが持てない、腕や足が動かない、体が固いなどの訴えを持つ方が多く来院されています。
運動器疾患に対するリハビリテーション治療対象疾患は、骨折、変形性関節症、半月板損傷、肩関節周囲炎、腱板損傷、関節リウマチ、手指伸筋腱断裂、偏平足、アキレス腱断裂、スポーツ障害など多岐にわたります。
特徴
- 当院のリハビリテーション科では運動療法・徒手療法・物理療法を併用し、患者様それぞれの目的に応じたオーダーメイドのリハビリテーション治療を提供しています。
- 治療の特徴として、姿勢・動作の分析、運動療法、スポーツリハビリテーション、セルフコンディショニング指導、物理療法に力を入れています。
姿勢・動作の分析
治療を考える上では特に姿勢・動作に注目しています。
疾患に関わらず、痛みや関節可動域制限などの症状と姿勢・動作は影響し合っています。
症状に至った原因について、姿勢・動作を丁寧に観察し分析しながらリハビリテーション治療を行っています。
各部位の運動療法
拘縮(癒着や疼痛などにより可動域制限が生じている状態)している関節や動作を困難にしている部位に対して運動療法を行います。痛みを伴う可動域訓練や筋力トレーニングではなく、解剖学・運動学に基づいて効果的な運動を適切な負荷量で指導していきます。
また、疾患の病期によっては積極的な運動療法を実施できない場合もあります。そのような場合は、理学療法士が症状について丁寧に説明し、時期に応じた運動を指導しています。
スポーツリハビリテーション
当院には小学生から社会人、高齢者まで様々な年代のスポーツ障害を抱える患者様が来院されます。
そのような患者様に対しては、症状の改善やパフォーマンス向上につながるよう各動作フォームの分析・指導を行っています。画一的な指導ではなく、スポーツ特性や個人の身体機能を考慮した指導を行うよう心掛けています。
セルフコンディショニング指導
症状や動作を早期に改善させるためには、病院で行うリハビリテーション以外の時間が非常に重要です。
患者様自身でいい状態を維持できるようそれぞれに合ったセルフコンディショニング方法を指導しています。
また、実際に試していただいた後はどのような点が上手くいかなかったか、負荷量は適切だったかどうかを患者様とコミュニケーションをとりながらより良いものにできるよう再考していきます。
物理療法
疼痛の緩和、血行増進、創傷治療促進、癒着剥離、拘縮などに有効な物理療法も行っています。
機器は豊富な種類を用意しており、患者様の症状に対し医師の指示のもと適切な機器での治療が選択されます。
リハビリテーション室増設にともなう変化
- Redcord
当院の新設工事にあたり、リハビリ室に新たにレッドコードが3台導入されました。レッドコードは天井から吊り下げられた赤いスリングを使用して四肢や体幹、全身を懸垂させることで、重力による影響を除外してリラクゼーション効果や効果的な運動療法を実施することができます。運動方法や負荷量を調整する事で高齢者に対する運動療法のみならず、若年層やスポーツにおけるトレーニング、パフォーマンス向上まで症状に合わせて幅広いリハビリテーションが可能となりました。
リハビリテーション科の活動
リハビリテーション科では、研究活動や地域での講演活動、講習会、勉強会などに参加することで日々スキルアップにも努めています。
以下は近年の研究、講習会/勉強会の活動報告です。
研究発表は学会・研究会一覧、論文はメディア掲載(医学専門誌)をご覧ください。
参加講習会/勉強会の一覧をご覧ください。